わたしの山日記
日本最北の百名山
利尻山登頂と礼文島の旅
2004.7.23〜26 3泊4日
 
◆報告者:鈴木 裕子(高萩市)
◆7月23日(金)
 午前2:50起床。すっきり目がさめた。
 今日は、まちに待った利尻、礼文島への旅である。バスは高萩市の中郷から、いくつかの場所で、仲間を乗せて無事、羽田空港へ到着した。

 一年振りのネイチャーツアーズの戸頃さんの姿を発見し懐かしく、ホットした気持ちと同時に旅の始まりを実感した。
 昨年は戸頃さんの名ガイドで屋久島(宮ノ浦岳)を満喫したが、今年は利尻富士にのぞむのである。

 10分遅れで旭川空港に9:40着。私たちは専用バスに乗り、北へ北へとひたすら稚内港までゆられつづけた。
海鳥への給餌は厳禁です!  
 フェリーに乗る前に突風が吹いていて、日本海は、オホーツク海より3mの落差があると聞くので、私と友人2人は酔い止めのアンプルを往復分購入して、少し安心したつもりでいたが、外海に出たとたん益々ゆれが強くなった。
 1時間経過し「早くあと40分過ぎて!」とデッキの風にあたりに行くと遊歩倶楽部の仲間が5、6人並んでいた。気もまぎれた頃、どうにか利尻島に着き、降りたとたん船酔いもスーと楽になった。
 利尻の風がご苦労様と出迎える様に身体をいっそうさわやかにしてくれた。
フェリーのデッキにて。
偶然にも勘平さん?と同乗する
1泊目は利尻沓形の田中屋旅館だった。
我ら遊歩倶楽部は、20名の大所帯である。わいわい近くの町営温泉へと出かけ、潮風でベタついた身体をさっぱりさせた。

 いつもの様に夕食時の遊歩倶楽部の盛り上がりは最高である。 まだ動いているウニなど島ならではの料理に舌鼓をする。
 利尻の幸を食すると今度は、まぶたが重くなり、子供の頃の夏休み様だと思わず苦笑してしまった。
 初日は21:30にはどの部屋も静かになり、子供の就寝時間さながらで、信じられなかった。
左の美人さんが筆者 ◆7月24日(土)
 夜中風の音を聞く。3時頃目覚めたが、まったく予想もしていなかった風。雨は気にしていたがこんな強風で利尻富士に登れるのだろうか?
 顔を洗う、水が冷たいし美味しい。聞くと、島は貯水してなく流水のままだという。どおりでご飯もお汁も美味しい訳だ。これでまた太ってしまいそうだ。 仕度をして朝食と昼食のお弁当をリュックにつめ宿を出る。

 登山口で観光組の2名を置いて、午前5時過ぎに登山開始。登山道の入口となる町の海抜はほぼゼロメートルであるから、海抜1721mというのは自分の足で制覇するには結構きつい標高と聞く。
元気はつらつの皆さん
 途中で朝食のお弁当をとった後、強風に加えて雨もポツリポツリ降り始めてきた。カッパを着る。私の簡易カッパに、戸頃さんより指摘を受けた。山は
思った以上に厳しいようである。
 
 途中で2名下山。戸頃さんの判断でとりあえず6合目まで行くことになる。右手にステッキ、左手は草木をつかみ、一歩一歩ゆっくりゆっくり登る。木々が強風と雨をしのいでくれている。この小さい歩幅の一歩一歩でも確実に上に向って登って行くのである。コツコツは「人生と同じだな〜」と思いながら地面をしっかり踏みしめながら歩く。
 皆にさそわれ登る山々。けっして好きな方ではないのに、こんな状況の中でも、仲間と登る山は楽しい。 自然の中に溶け込み生かされている自分を発見して謙虚なっている自分がそこにいた。
風雨の中、朝食を食べるメンバー
 6合目からは、森林限界を超え風を遮る木々がなく危険らしい。案の定、記念写真撮影中の戸頃さんも飛ばされそうになった。せめて避難小屋まで行きたかったが、飛ばされそうな私を、仲間がしっかり腕をつかんで助けてくれた事を思うと諦めがつく。
 下山は早かった。甘露泉水までくるとうって変わっての天候であった。山では頂上まで到達したい気持ちを押さえる忍耐が必要だという事を身をもって体験する。
残念無念!六合目下山となる

 下山後は島内観光となり、登山と観光をダブルで楽しみ、さきほどまでのアンラッキーな気持ちもラッキーとする元気いっぱいの我ら遊歩倶楽部である。

 まず鬼脇港で、天然ホタテの踊り食い?さっと水洗いしただけで、まだ海水がほんのり残っていて、口いっぱい頬張ると「甘〜い!!」。身の厚さにも驚かされた。「まいる〜〜!」である。
うまい!! この一語に尽きます!!
 ペシ岬へ。そこには会津藩士の墓があった。島にはいくつか藩士の墓があると聞いた。文化5年(1808年)想像を絶する寒さから飢えや病気による死だったという。
ロシアの警護にあたり、お国の為、子孫のために死んでいった若者。故郷よりみずから持ち運んだという故郷の墓石に刻まれた文字に胸が熱くなった。
 姫沼を一周した後。 オダドマリ沼で、持参したお弁当と一緒に、ミカン、1パックのウニとツブ貝、コンブソフトクリームを主人と分け合って食した。
 その後、仙法志のアザラシや南浜湿原、松浦展望台をのぞみ南浜湿原を歩いて宿へ帰った。
気のあったメンバー
◆7月25日(日)
 利尻島鴛泊港から礼文島香深港へ。

 まずは元地港へ行きヒスイ拾いに興じる。そこで
宗谷バスのガイドさんに言われ、話の種にとクジラ肉に似ているというドド肉を賞味した。
 昼食は迷わずバフンウニ丼を皆で食べた。「まいう〜!!」
 澄海岬は岩壁と海と空のコントラストが絶妙で、時間を忘れて眺めていたかった程、離れがたい絶景であった。
紺碧のスカイ岬にて
 礼文島からみた利尻富士は、一番綺麗と聞いていたが、ホテルの食堂からはまさに絵葉書の様で最高でした。
 もちろん夜の部も我らの席だけは異常な盛り上がりで感動の一日が終わりました。

 男性群は北の酒場へと繰り出したようでした。
 
三井観光ホテル レストランにて
◆7月26日(月)
 4時起床。早朝の桃岩ハイキングへ出かける。
 霧が深かったが、時折風が吹きとばして一面お花畑をながめさせてくれる。「おお〜! 感動!!」みんなの歓声が上がる。アツモリソウは時期外れて見られなかったが、可憐なウスユキソウや、かわいいレブンソウ、ハマベンケイ、イブキトラノオ、ツリガネニンジンなど、北海道でも1600m以上の高山でしか見られる可憐な花が、海抜0mで咲く。

 
桃岩から元地港と礼文西海岸を見る
花の浮き島礼文
 頂上には立てなかったけれど、自然と対話出来たような利尻富士。機会があったらもう一度訪ねたい島々である。こんな旅をありがとう。
ネイチャーツアーズに感謝をこめて。。。(終)
中央筆者。