わたしの山日記
 
花と残雪の朝日連峰縦走
2005.6.14〜16 2泊3日

◆投稿者:小原 誠様(結城市)
例年以上の残雪にが残る朝日連峰を縦走した記録です。
◆6月14日(火)
早朝5:30、結城を発ち一路山形へ向う。好天に恵まれ楽しい山行が出来ることを祈りながら。

10:30 ブナ峠登山口に着く。準備を整え10:40いよいよ朝日連峰を目指、登山開始。

今回は6名のパーティーに成るが頼もしい女性4人と蝉時雨を聞きながら沢筋の道を行く。ときどき岩魚と思われる魚影がたくさん見られ、釣り人にはたまらない場所と思いながら沢と分れ尾根道に取り付く。


こんな素晴らしい回廊はここだけです
ゆっくりと登りながら前進、まずはシラネアオイが一輪お出迎えしてくれて「これは期待出来そう」と胸が躍る。

ブナの美林を進むと右側の木々が開け、残雪の山々が顔を覗かせる。たぶん小朝日岳と古寺山と思う。畑場峰をすぎ、少々の登りとなるがゆったりとした尾根道である。



鳥原小屋前には見事なミズバショウが!
数々の花々に歓迎されながら鳥原山下の湿原につく。ミズバショウが今を盛りにと咲き誇っている。良く整備された木道を進み14:30鳥原小屋に着く。

乾杯!旨い
好天に恵まれ遠望を楽しみながら小屋に入る。早速夕食の準備にとりかかる夕食は豪華焼肉パーティー。中味のたっぷり入ったスープをラーメンにかけ食し、旨い焼肉をほうばりながら朝日特製「雪割りウィスキー」をあおる。

今夜は山小屋貸切でゆっくり休めそう。18:00明日の好天を祈り床に就く。
◆6月15日(水)

小屋前に準備運動
3:40起床。朝食の準備に入る皆さん手馴れたもので、おかげで美味しい雑炊が食べられた。本当に旨い、元気が出た。でも外は「ガス」で何も見えない。不安と期待が交錯するが、皆さん準備万端5:30いよいよ朝日連峰に挑む。

残雪に隠れた道を行く
まずは鳥原山へ、山は何にも見えないが小さな高山植物が代わる代わる迎えてくれる。
小朝日岳手前で夏道が消え前面に巨大な雪渓が開ける。早速アイゼン装着の指示。いよいよ雪渓に挑む。直登、トラバースを繰り返しながら夏道を探す。良いパイロットがいるから安心だ。数度のアイゼンの脱着を続けながらやっと小朝日岳にたどりつく。

シラネアオイは至る所に
小朝日岳でひと休み後、大朝日岳に向う。
急勾配を惜しげもなく下らなければならない。熊越を過ぎ美しい花街道を行く数十種の花々が咲き乱れ全山で40種類の山野草の開花した花を確認する事が出来た(後記)。美味しいかなヒメサユリの開花はまだ数日かかりそうだ。

大朝日岳をバッグに縦走を楽しむ
最後の大きな雪渓を越えて10時近く大朝日小屋に着く。早速ザックを小屋に置き大朝日岳に登るが何も見えない。記念写真を撮り早々と下山。雪の消えた尾根道を下りながら西朝日岳へ向う。中岳あたりからだろうかガスが消え青空が見えてきた。

ミネサクラの向こうには西朝日岳が
雪渓と花の廊下と繰り返し歩くうち目の前に西朝日岳の大パノラマが現れる。実に素晴らしい!ミネサクラの背後に聳えるその雄大さ! お見事の一語。一記に下り西朝日岳へ。花道、雪渓歩きと繰り返しながら西朝日岳山頂に立つ。大朝日岳は全容をみせてはくれない。今回は残雪が多いためにルートの変更を余儀なくされ竜門小屋泊まりとなる。15:00着。


楽しい夕食に会話も酒も進む
早速楽しい夕食の準備が始まる。リーダーの戸頃氏は明日のルート確認の為、偵察に行く数時間後偵察から戻り大丈夫との事。一安心だ。今夜も牛の焼肉だ。舌鼓をうちながら今夜も呑む。今宵も山小屋は貸切だ。早々に床に就く。
◆6月16日(木)

竜門小屋から一瞬のモルゲンロード
4時前、賑やかな朝の声に起され窓の外を見ると見事なご来光の前ぶれの雲海が茜色に染まり期待をしたが残念ながら一瞬の晴れ間でまもなく霧につつまれてしまった。

清太岩山から一瞬大朝日岳が顔を出す
早々に朝食を済ませ昨日の道を竜門山分岐まで戻り、日暮沢への下山ルートを目指す。アイゼンを着けながらところどころ現れる夏道を探しながら下山する。

快適な雪渓上でパチリ
雪の消えたすぐ後にはカタクリ、イワカガミ、シラネアオイ等々の多くの花が見られた。ユーフン山、清太岩山と雪渓の下山が続く。アイゼンの歯が残雪に食い込んで心地よい雪渓との付き合いも終わり、ブナの樹林帯に入る。

この緑深い森が終点でした。
カタクリ、リュウキンカ、ショウジョウバカマ、エゾイワハタザオ、イワウチワ等々の花に見送られブナ原生林を一気に下る。けっこうきつい! 沢の水音が聞こえ間もなく日暮沢小屋に着く。

11:00全員無事に下山する事が出来た。戸頃氏の優れたガイドと皆様の健脚に感謝しつつ温泉に向い帰路につく。

楽しかった山行ありがとう! 
小原 誠







後記:今回私が観察できた花たちです。

ヒナウスキソウ
マイズルソウ
ユキザサ
ラショウモンカズラ
ハルリンドウ
ツガサクラ
モンリョウソウ
イワカガミ
ショウジョウバカマ
ゴゼンタチバナ
オオバキスミレ
ミヤマカタバミ
シロバナヘビイチゴ
キジムシロ
ミツバツチグリ
チングルマ
ユリワサビ
サンカヨウ
ヒメイチゲ
ミツバオオレン
リュウキンカ
ミズバショウ
シラネアオイ
ハクサンチドリ
カタクリ
ツバメオモト
チゴユリ
ホウチャクソウ
エンレイソウ
イワウメ
コミヤカタバミ
ツボスミレ
ツルリンドウ
エゾウイワハタザオ
イワベンケイ
ミヤマダイコンソウ




写真はすべて今回実際に撮影したものです。