わたしの山日記
 
めざせ!日本海!!
白馬岳〜親不知 栂海新道縦走
2005.8.8(月)〜8.12(金) 夜行3泊4日

◆投稿者:市村 進様

8名の精神的に若い男女ご一行様は元気に茨城を出発する。さすがに超ロングコースだけに健脚の面々が勢ぞろいしている。さてさてどんな縦走になるやらお楽しみだ。ほろ酔い気分のまま夜行バスに揺られ北アルプスを目指す。
◆8月8日(月)〜9日(火)
猿鞍に3時に到着。日の出と共に行動を開始する。
朝焼けに染まる白馬岳が何とも美しい。
■猿鞍5:00発


白馬雪渓の入口、白馬尻小屋で朝食とする。いよいよ大雪渓の登りだ。さすがベテラン揃い。だれもアイゼンを着けないで大雪渓を登る。
 途中腕章を着けた山岳パトロール員から「落石は音もなく落ちてくる」との注意を受ける。
 なるほど、赤色で表示された登山コースのところどころに庭石クラスの落石のあとが見て、身震いする。

 案の定2日後、大雪渓で大規模崩落事故があり、登山者1名が死亡するという痛ましい事故が発生することとなった。
大雪渓が終わるとそこは葱平のお花畑。花の種類の多さと広さに家内ともに感動!!  美味しい湧き水で渇いた喉をいやし昼食とする。愛妻弁当はこの上なく美味であった。

■14:00白馬山荘

14:00白馬山荘到着。早速、杓子岳、鑓ケ岳を眼下に見ながら白馬山荘の洒落た展望レストランで乾杯!!
これが楽しみで登ってきました!

あしたは早立ちなので、18時頃には床に就いてしまう。
おやすみなさい。
◆8月10日(水)
4:30、雨。まだ暗い風雨の中、カッパ着用のフル装備で白馬岳山頂を目指す。天気予報は大ハズレのようだ。

三国境を過ぎたあたりから台風並みの横殴りの風雨!ドシャブリの大粒の雨が頬に当たりこの上なく痛い。
おまけに稲光とともに雷鳴が轟く。この瞬間リーダーから”走れ”の号令のもと、重いリュックもものともせず韋駄天走りをする女性陣の逃げ足の速さには、ただただ感服でした。

雷に怯えながら、ほうほうの体で、やっと雪倉岳避難小屋に辿りつく。
雷鳴と強風に怯えながら、小屋に待機すること3時間。頼むは山の神のご機嫌が直るのみ。

ラジオで情報を確認し、10:00意を決して新たに出発。風雨の中にも、コマクサ、マツムシソウ等数えきれない花々を観賞。またハイマツの中で健気な雷鳥との遭遇等、慰められるものがあった。
予定より大幅に遅れ朝日平小屋に着く。16:00安否を気遣ってくれた美人女将から大歓迎された。
朝日平小屋の待遇は良く、部屋も綺麗で清潔でトイレは水洗、なにより美人女将の気遣いを随所で感じることができ想い出に残る一夜となった。

山小屋からサービスされた食前酒で全員で乾杯!!

今日は本当に山の恐さを思い知らされた一日でした。酒もほどほどに寝てしまう。
◆8月11日(木)
まだ暗い4:30発。山小屋の女将がわざわざ見送ってくれる。こんな山小屋は初めてだ。

今日はいよいよ栂海新道初日である。緊張しながら朝日岳への厳しい登りを耐える。

朝日岳へは約1時間で登頂。頂上はガスの為何も見えない。すぐに下り千代の吹き上げのお花畑で朝食となる。

大きな岩に赤字で”日本海”と→があり、ここから親不知までワンゲルの猛者も音をあげる超健脚コースの始まりである。
栂池新道の道中は閑静そのもの。
小鳥のさえずりが心地良く、斜面一面に黄金のジュウタンを思わせる禅庭花(ニッコウキスゲ)や、雪渓と見紛うほどのコバイケイソウの大群落に息を飲む。
同行の花と生物専門の先生であるO氏の観察によると、60数種以上に及ぶ開花している花を確認すことができたという。咲いてない花を探すのが簡単だというくらいの花の多さに感動する。

ここは北アルプス随一の花の宝庫!!

途中には湿原が数多く点在。
山小屋には水場がないので、途中北俣ノ水場で水を汲み栂海山荘を目指すが、ここからが大変な苦労でした。山荘までいくつもの小さなピークを越えなければならずさすがの猛者たちもこれには泣き言を。。。

最後の頂上犬ケ岳(1593m)にて、栂海新道を振り返る。ここからは山荘は目と鼻の先である。

■14:10 栂海山荘到着
◆8月12日(金)
3:00起床。小屋の外は雷鳴と風雨。今日も嵐かと気をもむ。

悪天候のため出発時間を2時間遅らせ6:15出発。泣いても笑っても今日1日の辛抱で日本海だである。

心配していた雨も途中であがり、今では貴重品の珍味”乳茸”の発見にキツイ上り下りも苦にせず凌ぐ。
雨上がり日なたぼっこにヘビも数多く出没。これには一同キノコ採りの気分も吹き飛んでしまった。
ゴールを目前にしてまたも雨に見舞われ、西方浄土、日本海の夕陽はまたの日の楽しみとする。全員無事。これに優るものはなし。山ノ神に感謝感謝!!