わたしの山日記
 
秩父の百名山
両神山登頂
2006.4.8(土)〜9(日) 1泊2日

◆投稿者:岩田喜美子様
足元も山も薄墨色になり小鳥のさえずりもぴたりとやみ
音もなく雪が降り、やがて太陽が顔を出すと、木の肌も暖かく
さわやかな沢の音が響き、急にあたりがにぎやかになり
時間毎に変化する春の山の美しさを肌で感じることができた山旅でした。
◆4月8日(土)
今年初めての山旅にリーダーの戸頃さんと10人のメンバーが
夜の10時すぎに民宿「両神山」に到着する。
明朝の出発にそなえて「雨だけは避けたい」と
思いながら床につく。
◆4月9日(日)
5時起床
6時に日向大谷の登山口へ。天気は曇り
山の斜面の畑の間を通って登山道に入る。
斜面には一面の菜の花と梅の花と枝を伸ばしたろう梅の花。
うぐいすの声と下に流れる沢のせせらぎの音を聞きながら
小さなアップダウンを繰り返し徐々に登って行く。
新緑が顔を出すのはもう少し時間がかかりそうな登山道を
皆黙って登る。
いつのまにか民宿の愛犬の犬のモコとポチが一行に加わってくる。
(モコとポチに話しかけると笑声が聞こえてくる)
道沿いに石造や石碑が置かれてあり私たちの目をひく。
時折陽のあたるところに「コガネネコノメソウ」の黄色の小さな花が
「両神山にも春が来た」と精一杯主張しているよう。
何度か沢を渡って樹木が茂り薄暗い急な坂を登る。
弘法ノ井戸と印された水場を通るとやがてはるか上の方に清滝小屋が姿を現す。
清滝小屋には予定通り8時30分につく。
一休みして両神山山頂を目指す。
急な登りになり、鎖場が連続してあり、凍結場所もあり、残雪もあり、私たちにもだんだん緊張感が走る。
常にリーダーの声が注意場所を指摘してくれ、手も使って必死に登る。やがて稜線に出ると両神神社に着く。とうとうモコとポチも山頂まで案内してくれた。
狛犬の代わりに狼が番をして神社を守っている。
やがて木立の中から両神山の全容が真正面に現れる。
岩のごろごろとした頂上に着くと一瞬静かになり、山が薄墨色になったかと思うと急に雪が降り出しあっという間にあたりを白くした。
眺望を楽しむ間もなく集合写真をとるのが精一杯。
雪の中を一気に清滝小屋まで下って昼食になる。
いつも前になり後ろになり私たちについて来てくれたモコとポチありがとう。皆で昼食を分けてあげながら話をしているうちに太陽が顔を出す。
急にあたりが暖かくなり木々の間から小鳥のさえずりが聞こえてくる。
下る道は足の先から暖かさが伝わってくる。
落葉した登山道もふかふかして稜線を歩く気分で下る。
登るときは目に付かなかった大きな石の壁に、苔が青みをおびて浅い春の気配を教えてくれた。
登山口では民宿の奥様が出迎えてくれていた。
今年初めての山旅にわくわくしながらこの日を待ちました。
皆様のおかげで自分なりの納得のいく山旅が出来、次の山旅につなげそうです。
ありがとうございました。