わたしの山日記
 
ゆったり のんびり
八ヶ岳縦走
2006.6.13(火)〜15(木) 2泊3日

◆投稿者:勝田 孝平様
硫黄岳・横岳・赤岳の縦走を満喫
 
ー高山植物に励まされ岩稜を行くー


←硫黄岳より赤岳、阿弥陀岳を望む
◆6月13日(火)
6/13(火)薄曇り
本沢温泉林道入口から始まる。
参加者8名(女6・男2)和気あいあい会話がはずむ。
途中の天狗岳展望所あたりから、右手上方に木の間越しに東天狗が見え隠れしている。
左下方河川敷にカモシカを発見。一同感動する。
本沢温泉、日本最高所の山岳野天風呂(2150m)で有名。
宿から徒歩5分の河原にある野天風呂で各自乳白色の湯を楽しむ。
瀬音に耳を傾ける。
見上げると霧の切れ間から、明日登る硫黄岳が時折勇姿を見せてくれる。
対岸の落葉松の新緑が目に眩しい。
サッカーW杯日本×オーストラリア。深夜までのテレビ観戦による寝不足、そして今回の山行の序章の疲れを癒してくれる至福の一時を過ごす
日本で一番高い所にある風呂で世界一の入浴気分を味わうことが出来た。付け加えれば内風呂も良い。
◆6月14日(水)
6/14(水)快晴
本沢温泉での目覚めは爽やか。宿の真正面には硫黄岳が青空の中に浮かんでいる。
今日の我々の山行を歓迎してくれるのか。
梅雨時期にこの天候は特異的である。
八ヶ岳の細長い主稜線は夏沢峠で二分されると言われる。
そこから南方の岩稜帯が南八ヶ岳と呼ばれる。
その夏沢峠をめざす。
峠で小休憩の後硫黄岳へ向う。
途中の稜線からは雲海の彼方に、北アルプス方面立山、槍ヶ岳、そして視線を左に移すと乗鞍岳など思いのまま。
北方には東天狗、西天狗が高度を上げる度に視界を広げてくれた。
硫黄岳(2760m)広大な瓦礫の山。東斜面には古代の爆裂火口壁が恐ろしいまでに切り立っている。
近くまで寄りカメラを向けた。山頂の道標の前で、赤岳、阿弥陀岳をバックに全員で記念撮影。
7つのケルンに導かれ横岳へ向う。
冬期の登山者の多い八ヶ岳。視界の悪い時はこのケルンが目印となり登山者を安全確実に案内してくる事だろう。
硫黄岳山荘付近はキバナシャクナゲの群生地があり、花も見ごろ。
ここに鎮座する駒草神社から先は高山植物の宝庫、八ヶ岳への自然の贈り物である。
ツクモグサやオヤマノエンドウ等数えきれない。
戸頃さんが手にする高山植物図鑑で確認する。
時にはデジカメで記録する。
高山植物を愛でながらのんびり歩を進める。”ゆったり縦走”の面目躍如といったところである。
右手下方に大同心、小同心という岩峰を送り、クサリ場鉄ハシゴ(カニの横ばい)の登りを繰り返すと、横岳(2829m)の山頂である。南北に連なる岩峰群の総称が横岳。最高峰は大権現である。
正面に赤岳が望める。はるか下方に今夜の宿赤岳展望荘が見えている。
目的地を間近にし、今日の山行の集大成も近い。
自然に疲れた歩みも心なしか軽やかになる。
地蔵尾根の分岐から5分で展望荘。
自家発電の風車の回転音に迎えられ山小屋に到着した。
五右衛門風呂で汗を流し、全員一同に集まり生ビールで乾杯。
標高2640mn山小屋で入浴、生ビールが飲めるとは驚くばかり。
山小屋の夕食は早い。食事後小屋を出ると、富士山が雲海の彼方に頂を見せてくれた。
これを見て、四国高松から来たというツアーの団体登山客も歓声を上げた。
東方には奥千丈岳、金峰山が浮かんでいた。
◆6月15日(木)
6月15日(木)濃霧のち小雨
赤岳展望荘は霧に包まれている。朝食後赤岳(2899m)をめざす。
絶えずガスが湧き上がってくる。高度を増す度に、展望荘が小さくなっていく。
振り返るとあかるくなった北の空に、北八ヶ岳の雄・蓼科山(2530m)が見える。
リュックを山小屋に預け、身軽なため一同歩の運びも速い。
一部クサリ場を越え、赤岳山頂小屋の先、山頂に到着。白い霧に包まれた山頂を真横に吹き上げる強風。
濃霧の中記念撮影だけが登頂の証となった。
山小屋に戻りいよいよ下山。地蔵尾根を経て行者小屋へ。
登山道の窪みにまだ残雪も。
休憩をとる行者小屋から霧の晴れ間に、大同心、横岳西壁が見られた。
南沢コースを美濃戸山荘へ向かう。
小雨となる。山行の終わりを惜しむように、高山植物をゆっくり観察しながら下る。
皆の会話も活発になってきた。
美濃戸口で3日間の山行を締めくくる。
迎えのバスの車中の人となった頃、雨足が強くなってきた。
残す行程は浅科温泉、穂の香の湯での下山後入湯のみである。
私は2月中旬、小淵沢野辺山方面を旅した。快晴に恵まれ南に甲斐駒ケ岳、鳳凰三山、北に編笠山、権現岳と連なる白銀の南八ヶ岳に憧れたものである。
今回の山行でその一端が達成できた喜びは大きい。
最後になりますが、同行ツアーの皆様方に3日間お世話になりました事を感謝申し上げます。