わたしの山日記
 
群馬の百名山
上州武尊山
2006.6.16(金)〜17(土) 夜行日帰り

◆投稿者:宍戸 幹直様
「ほたかやま」と読める人は、山好きな人以外にはあまりいないでしょう。
山名からもわかるように、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)と深い関わりがあるそうだ。
古くから信仰の対象であったこの山は上州の山奥深くにそびえ立ち、山頂近くの岩場を登る時はスリリングであった。
◆6月16日(金)〜17(土)
6月17日(土)
24時30分我々を乗せたバスは武尊神社脇の広い駐車場(1040m)に着く。
車内とテントに分かれて朝まで仮眠をとる。
4時に目を覚ますと、外は明るくなっている。
天気予報では曇りであったが、天候が心配だ。
テントの外に出てみると、梅雨の合い間の晴れ間に恵まれそうだ。
誰の心がけがよかったのかはわからないが、まずは天に感謝。
軽い食事を取り、ストレッチを済ませ、5時にスタートする。
2〜3分歩くと、武尊神社が祀られている。
登山の祈願をし、平坦な林道を進む。
西の空には白い雪を頂いた山々が目に入ってきた。
青空も見える。
50分程歩き、小さな沢を渡ると、武尊林道終点(1280m)に着く。10分間ゆっくりする
沢の水音、木々の間を吹き抜ける風の音など
自然の音を聞くことは人間の大切な働きをする脳幹を活性化するのに大変良いことだそうだ。
ここからは直進して剣ヶ峰山へ向う道を見送り、左の山道へ入る。
緑美しい針葉樹のカラマツ林をゆっくり登っていく。
ニリンソウが咲いている。
沢を渡ると傾斜が増し、徐々にきつくなってきた。
そして樹齢100年はゆうに超していると思われる大木の多いブナ林となる。
ブナの大木の幹には美しい文様があり、その樹肌には感動を覚える。葉脈も美しい。
ブナは人々に豊富な水を運んでくれるだけでなく、心のやすらぎも与えてくれる。
やがてガレ場にさしかかり、慎重に歩を進める。
視界が開け、遠くの山々が見える。
再び樹林帯の急登が続く。
尾根に出ると、太陽の光がまぶしく感じられた。
7時20分小さな手小屋沢避難小屋(1650m)の見える所で10分間休憩。
北方に雪の多く残る燧ヶ岳や谷川連峰が見える。
尾根筋をさらに登っていく。
コメツカの原生林となり、傾斜も次第にきつくなってきた。
ひたすら登りつめると岩場が現れ、ロープを頼りに慎重に登る。
間もなく見晴らしの良い雪渓に出る。
燧ヶ岳、会津駒ケ岳、至仏山、平が岳、越後駒ケ岳、巻機山等が一望できた。
素晴らしい眺望だ。
さらに登り続けると、またも岩場がある。
高さ7〜8mはあるだろうか大きな岩だ。
梯子を登りさらにロープや鎖を使い、三点確保で慎重に歩を進める。
ようやくなだらかな尾根歩きとなると山頂は目の前だ。
シャクナゲが咲いている。
登山道には山桜の花びらが散っている。
9時45分山頂(2158m)に着く。360度の大パノラマだ。
しかし南方と東方には雲が垂れており、残念ながら富士山や日光連山は美しい姿を隠している。
北方と西方はさえぎるものがなく、上信越方面や会津方面の山々を一望できた。
オニギリを食べ、30分ほど休んで下山する。
歩き出して間もなく、彩雲を初めて見た。
虹の色に似た低い雲の間にできる美しい現象である。
感動!
急で滑りやすい道を慎重に下っていく。
冷たい沢水で顔を洗い、爽快なったところで、なだらかな林道を下っていく。
駐車場には13時35分に到着。
谷川温泉の湯テルメで温泉につかり汗を流す。
帰りのバスの中ではビールで乾杯。
山談義に花を咲かす。
山の話をしている時は誰もが生き生きとしている。
楽しい山旅でした。