わたしの山日記
 
北アルプス
爺ケ岳〜鹿島槍ケ岳縦走

2007.9.26(水)〜9.28(金) 2泊3日

◆投稿者:市村 進様
◆9月 26日(水) 快晴
リーダーを含め総勢16人の山行。
男性はテニス、スキューバダイビング等で鍛えている博学のK氏と2人。
シャイで小心の私は終始ダンマリを決め込む。
ベテラン小島ドライバーの安全運転で予定より少し早くアルペンルート扇沢(標高1340m)に10:30到着。
登山開始。途中、下山する人たちの話では昨日までは曇空とか。
今日の斯界は360°。富士山まで見えたとの事。ツイテル!
整備の行き届いた山道は空き缶、紙くず等もなく心地良い。
爽やかな秋風に背中を押され約5時間の行程で種池山荘(2450m)に着く。
ラッシュの夏を過ぎた今の季節は部屋は自由自在。
リラックスできた。
まずは中秋の名月を眺めながら自家製黄金の奈良漬やおいしい生姜を肴にBeerで乾杯。
◆9月 27日(木) 快晴
6:00スタート。
風もなく紺碧の空の下這松の中をヒタスラ登る。
7:00爺ヶ岳(2669m)に着く。

それにしても女性陣はタフだ。
急勾配をモノともせず着実に登って行く。お見事。
 
9:00前に冷池山荘(2410m)着。
山小屋に荷を預けサブザックに食糧、飲み物を詰め鹿島槍に向かう。
道中雲1つなく、正にタンゴの名曲『紺碧』の世界。
眼前に剣・立山連峰、この眺望は感動もの。
花の時期は逸したが唯一リンドウが真っ盛り。
そしてチングルマの群生地にはワタスゲにも似た繊毛が風に揺らいでいた。
11:30頃鹿島槍南峰(2889m)着。昼食。
迫力ある吊尾根の向こうは北峰。
この双耳峰は筑波山の親分格。
俯瞰する北峰から五竜へと続く大キレットは恐いようだ。
この時珍事があった。鹿島槍で百名山達成者が横断幕よろしく記念撮影していると偶然か必然かこの日この時「私も100なんですよ」との御仁が現れ仲良く写真に収まった。
私たちも大いに祝福する。
14:00頃か、御来迎を初体験する。
太陽を背に鮮やかな虹の中に巨大化した自分のオボロな姿がくっきりと浮かび上がる。
私はブロッケンの妖怪か?神々しく後光が射していた。
14:20山荘に戻る。この小屋は3年前に建て替えたとか。ステキ!まるで別荘気分。
食事も豪華。少々のアルコールで朝までグッスリ。
◆9月 28日(金) 晴れ
5:40頃ご来光を拝む。
西空にはまんまるい白い月。
蕪村の「菜の花や 月は〜」のまるで真逆。
時移り事去りても自然は偉大だ。
6:00下山。
急な下り。ヤセ屋根の赤岩尾根コース。
時々立ち止まり、様々に変化する吊尾根、剣岳の雪渓を眺める。
今日もいい天気。
ツキ過ぎか。
『禍福は糾える縄の如し』とか。少々心配でもある。
しかし高千穂平〜林道の西俣出会〜大谷原(1132m)に10:00無事到着。
お迎えのバスに乗り込むリーダーの安堵の表情が、後の温泉ビールと相俟って印象的だった。
以上