わたしの山日記
 
南アルプス
仙丈ケ岳

2007.10.19(金)〜10.20(土) 1泊2日

◆投稿者:岩田 貴美子様
二度目の挑戦の3033mの千丈ヶ岳。
晩秋の登山日和の好条件で登頂できた喜び。
名峰に囲まれた感動を一緒に味わうことの出来た山旅でした。
◆10月 19日(金) 曇りのち雨
どんよりと曇った朝「明日は晴れますように」祈るような気持ちでメンバーを乗せたバスが午後2時市営バスの出る千流荘の駐車場に着く。

市営バスに1時間ほど乗り北沢峠へ。
小雨から10月の雨にしては土砂降り。
バス停の目の前が宿泊小屋の長衛荘でした。
長衛荘の軒先に水色のてるてる坊主が下がっており心配りがうれしかった。

Kさんが「明日の予報も晴れよ」と言ってくれたこともうれしかった。
5時夕食品数が多いのでびっくり。
思わずおいしいね。
木の枝を揺らす風の音、窓を打つ大粒の雨の音を気にしながら
「4時起床」という、リーダーの言葉を聞き床に着く。
1時Yさんの声「雨が止んだみたい」誘われるままに外に出る。

一面の星空。見たこともない星の数に思わずため息。
布団の中で起床時間の4時を待つ。
◆9月 16日(日) 曇りのち雨
小屋で弁当の朝食を済ませ4時45分ヘッドランプの光で小屋を出発。
雨上がりのしっとり濡れた樹林帯の登山道を進む。
思ったより歩きやすい登山道。
山靴の音だけが暗闇の木立に消えていく。
急坂を登る頃木々の根っこが目立つようになると
足元が明るくなる。
あっ夜明けだ。
左側に甲斐駒ケ岳の岩峰が雪を抱いてピンク色に輝く。
赤味を帯びた山際が息を呑むほど美しい。
5合目。雪の登山道に変わる。昨日の雨が新雪を降らせたようだ。誰の足跡もない。
リーダーの戸頃さんの足跡が始めて付く。
私がその上を歩く。
太陽がぽかぽかと背を照らし歩くのが楽しくなる。
青いはい松の上にも雪が積もってななかまどの赤い実の上にも雪が積もって
晩秋の山の景色に酔ってしまいそう。
8時半2855m小仙丈岳。
富士山の美しい姿を見ながら一休み。
あと1時間の戸頃さんの声に皆元気で出発。
小千丈岳を出ると雪も深くなる。
グーグーとさびれた声で鳴く雷鳥のお出迎え。
声を聞くのも初めて。
出会う人もなかった静かな山がちょっと賑やか。
露岩帯を登り谷間から吹き上げる風が体温を奪い手も冷たくなる。
あと30分で頂上と戸頃さんの言葉に優雅な仙丈岳を眺めながら・・・・・気持ちはもう頂上でした。
9時半3033m10人のメンバーが仙丈ヶ岳無事登頂。
眼下には紺碧の雲一つない空。雪を抱いた山。
秋色に黄色に紅葉した山すそ。
一枚のアートです。
北岳、富士山、鳳凰三山、中央アルプス遠くは八ヶ岳の展望がほしいまま。
甲斐駒ケ岳の岩峰が目の前にそそり立ちひとまたぎで行けるような錯覚にとらわれる。
せまい頂上に私達メンバーの歓声が上がる。
最高の景色の中で集合写真におさまる。
1時発の市営バスに乗るために登ってきた登山道を下山。
登頂できた喜びをかみしめ登る人にあいさつをして話をして登山道はちょっと賑やか。
これも登山の醍醐味です。
暗闇の中を登ったので秋の山を新鮮な気持ちで楽しみながら12時半に北沢峠に着きました。
途中戸頃さんに「岩田さん、足ちょっと強くなってきたね」と言われうれしくてもう来年の山旅に心は繋げていました。
メンバーのみなさん本当にありがとうございました。
最高の山、最高の気持ちでした。