わたしの山日記
 
南アルプス
光岳〜聖岳縦走

2009.8.17(月)〜8.21(金) 夜行3泊4日

◆投稿者:小原 誠様
◆8月 17日(月)〜18日(火)
今年の夏山は天候に恵まれず前半期は苦い思いの連続だったが、今回の山行は好天続きの様子一路易老渡へ。 車中泊

易老渡の駐車場で軽く仮眠後いよいよ4日間の長旅が始まる

5時過ぎ易老度の吊り橋を渡り桧林の細いつづら折れの登山道をゆっくりと登る。早朝からキツイノルマだ。

高度を上げるにつれ木々の変化が見られやがてツガの木、樅の木等の巨木の茂る緩やかな尾根に辿り着く面平だ。ホッと一息

今回のメンバーは健脚揃い(特に女性)でかなりのハイペースだ。

樹林帯もシラビソの巨木に変わり急登が続く足場の悪い岩場を過ぎ易老岳の分岐へ。数メートル先の三角点は古い立て札があるだけ。

光岳へと道を変えシラビソの樹林帯を三吉ガレ、三吉平と下る

強風のイタズラだろうか白い倒木が目立つ幼木も下のほうから逞しく生えてきているまた登り返しが始まる沢ぞいの足場の悪い所では結構足にはこたえる。

花を愛でながら我慢の連続やっと静高平の水場に着く。実に冷たくて美味しい。たっぷりと喉を潤す。

戸頃シェフこの水場で今夜の料理の仕度を始める。Kさんのアドバイスで豚肉たっぷりの本格カレーライスとの事。

我々は先に光岳小屋へ

皆さん軽い身仕度に整えて光岳へと出発する。ちょっと小雨が気になるが早目の夕食となる。豪華なカレーライスに舌鼓を打ちながら至福の一時を過ごす。

明朝は早いので早々にシェラフの中へ。オーケストラ(いびき)を聞きながら。。。

◆8月 19日(水) 晴れ
今日も好天に恵まれ素晴らしい1日になるようにご来光が上がる

6時前に光岳小屋を発ち途中イザルガ岳へ寄り道ダケカンバの巨木が長年の雪の重みで見事な芸術品に仕上がっている。

イザルガ岳の山頂は広々とし360度の展望がきき特に富士山の眺めは実に素晴らしい

昨日辿って来た道を易老岳方面へと下る。小さめのハクサンフウロ、トリカブトの大群落が広がる。早秋の花々も咲き誇る。

後ろを振り返ると光岳がだんだんと遠くに感じられる。

樹林帯の登山で夏の日差しが遮られ気分も爽快だ。

易老岳を過ぎ尾根伝に進む。ヌタ場のような所を通りまた一登りだ。喜望峰に着く。山頂にザックを置き仁田岳へ。

仁田岳からの展望も絶品である。富士山をはじめ明日登る予定の聖岳がくっきりとその雄姿を現す。遠くは中央アルプス秩父連峰等々見える。

喜望峰を後に茶臼岳へ。

途中這松の茂みの中で雷鳥に出会う上空の鷹を警戒しているようだ。

枯れたコバイケイソウの残る湿地帯を過ぎ登りにかかる。ゴロゴロとした岩の塊。ここが茶臼岳だ。

まわりの山々が手に届くようである。特に上河内岳の後方に聖岳がどんと居座る。たっぷりと時間を取り山々の景色を堪能して茶臼岳へと下る。正面には明日通過する上河内岳がそびえる

結構キツイなぁと思いながら茶臼岳へ(日本200名山)

今夜はマグロの刺身とのこと(途中耳に入る)楽しみにまずはベランダでビールで乾杯。

本当に気分爽快!山歩きの楽しみである

明日は予定変更で聖岳登頂とのこと。早めに就寝する。

◆8月 20日(木) 晴れ
予定より1日早くいよいよ聖岳へアタック!4時半には朝食を済ませ夜明け前に茶臼小屋を発つ。

尾根道に近づく頃東の空が赤々と染まり始める神々しい光が峰峰を照らす。

富士山のシルエットが美しい。聖岳の登頂が約束されたようである。

上河内岳へは涼しいうちに登り始めたせいか早めに山頂に立つことができた空が澄み渡り正面に聖岳、左に兎岳、後ろに赤石岳、右後ろに荒川三山、遠く仙丈ヶ岳も見える。

聖岳の裾に聖平小屋の赤い屋根も見えるがまた遠い。

一気に下るように見えたが、南岳への登りが控えていた。可憐な高山植物に目を配りながら南岳をパス。一気に下降する。

茶臼小屋を5時に発ち9時過ぎには聖平小屋に着く。かなりの好ペースだ。

山小屋では美味しいお茶とお菓子が特別に用意されていた小休止後軽装備に変え聖岳アタックにかかる。

9時半に小屋を発ち木道を渡り登りにかかる花の種類は少ないが見事なお花畑が続く薊平に着き一息入れる。

前方には巨大な聖岳がそびえ立つ。富士山を眺めながらゆっくり登れば山頂に辿り着くだろうと思いながら小聖岳に着く。

やはりガレ場あり砂礫の道カンタンには登らせてはくれない。でも岩場に咲くタカネビランジ、イワギキョウを目にすると心が和む。

西空の雲が立ち始めてその前に山頂に立ちたい思い出足を進める。
12
時過ぎに快晴の中、山頂に辿り着くことができた。360度さすがに見事な展望だ!

昨年登った赤石岳荒川三山が目の前にそびえ何か懐かしさが感じられる。

数名の方は奥聖岳へその間ゆっくり身体を休める。

1240分頃意を決して下山開始ザレ場の道を延々と下る。遠方には今夜の宿聖平小屋が見える

小聖岳に着く頃にはガスがかかり聖岳が見え隠れするようになってきた。非常に良い条件で登山できたこと山の神に感謝したい気持ち。薊平下の花畑を過ぎやっと聖平小屋に着く。今日は本当に長旅だった。


am5:00〜pm3:15 歩行距離40k(GPS計測)

◆8月 21日(金) 晴れ
山小屋の朝は早いが、前日聖に登ったため、ゆっくり最後の出発となる。

5時半すぎ朝もやのん中、聖平小屋を後にして立ち枯れした古木を見ながら薊平に向かう。実に幻想的である。

薊平からは下りの連続。延々と西沢渡まで3時間半の辛抱だ。
9時過ぎに西沢渡へ荷物用ゴンドラを楽しんだ後、川原でコーヒータイム。


林道の道を便ケ島へ向かう。4日間の疲れはどこへやら。鼻歌がでてきそうな道を歩き、10時頃にはフシグロセンノウの咲く便ケ島へ到着。

迎えのバスには冷えたスイカが用意されており、早速皆でいただく。帰りは桃源郷下栗の里に立ち寄りながら、帰路につく。
今回リーダーの大多和さんありがとうございました。またご同行の皆様お疲れ様でした。どこかの山でまたお会いしましょう!!